1775年、フランスにて誕生。アブラハム・ルイ・ブレゲによって創業。時計の進化を2世紀早めた男、と称される程の最高の技術者
であった。自動巻き・永久カレンダー・ブレゲひげゼンマイ・マリン・クロノメーターなど、現在の時計に使用されている機構の
約4分の3は、ブレゲが開発・改良したものである。1801年に特許を取得したトゥールビヨンは、当時の懐中時計の精度を飛躍的に
高めた事で有名。時計の精度のかなめテンプ(振り子)のリズムをとっている髪の毛程細いゼンマイ、これをヒゲゼンマイといいます。
このヒゲゼンマイの伸縮運動は様々な重力によってどうしてもバラツキが出ます。トゥールビヨンはこのヒゲゼンマイおよびテンプ
そのものを回転させて、重力を平均化するという複雑機構です。
また、ブレゲ数字やギヨシェ文字盤など、ブレゲから誕生したデザインは現在の時計にも多く使われている。
ブレゲの顧客には、ナポレオン・マリーアントワネット等、歴史に名を残す偉人ばかりで200年以上たった今でも最高ブランドとして
の地位を確立しています。マリーアントワネットは、当時世界最高の時計を、お金は惜しまない、という事でブレゲに発注。
全て金で製作され、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーター、トゥールビヨン、均時差表示、自動巻き機能などありとあらゆる贅を尽くされた懐中時計「ブレゲ160。」1827年に完成したが、残念ながらマリーアントワネットが完成品を見る事は無かった
1999年スウォッチに買収され現在もスウォッチグループの一社。スウォッチ・グループ下で順調に業績を回復し、高級時計ブランド
として復活した。スウォッチ・グループ会長ニコラス・G・ハイエットがブレゲ社長も兼務(現在は息子のニック・ハイエック・ジ
ュニアが後を継いでいる)1993年からはブレゲの7代目の子孫エマニュエル・ブレゲ(Emmanuel Breguet )が参加し、ブレゲ
歴史遺産研究員としてブレゲ家及び会社の資料の管理に当たるとともにパリ・ヴァンドーム広場にあるブレゲ博物館の館長を務めて
いる。
■ブレゲ(BREGUET)の商品紹介
・トラディション(TRADITION) ・・・・・ 初期の懐中時計からインスピレーションを受け誕生したモデル。伝統と革新を
合わせ持つトラディションは、そのクールなデザインが人気。
ダイヤルから、シメントリーに配置されたムーブメントの部品を見る事ができる
・クラシック(CLASSIQE) ・・・・・ その名の通りクラシックモダンな雰囲気を持つクラシック。シンプルながら、
ブレゲの技術を集結したモデル。
・マリーン(MARINE) ・・・・・・ フランス海軍のマリン・クロノメーター(海軍用精密時計)の製造者として アブラ
アンールイ・ブレゲが築き上げた技術からヒントを得た「マリーン」ウォッチは、
時代と共に新しいザインが施されています。
・ヘリテージ(HERITAGE) ・・・・・・ 湾曲したケースが特徴的なヘリテージ。繊細なギヨシェ彫文字盤がその品格の高さ
を象徴しています。
・TYPE XX/ TYPE XXI/ TYPE XXU ・・・ フランス海軍航空部隊の為に作られたモデルが、民間用の時計として自動巻きムー
ブメントを搭載し発表された。このモデルには、飛行中の時間計測の為に付けられた
フライバック機能もそのまま受け継がれています。
・クイーンオブネイプルズ(Queen of Naples)・・ナポレオンの妹でナポリ王妃となったカロリーヌの為に製作した、初の女性用
腕時計からインスピレーションを得て作られたモデル。上品でラグジュアリーな
デザインは、他にない気高さを感じさせます。