CHANEL(シャネル)は1909年ココ・シャネルにより創立されたフランスの高級ブランド。
当初は、女性用の帽子専門店としてパリにオープン。1913年リゾート地である「ドーヴィル」にてモードブティックを開店。その後本格的にオートクチュールデザイナーとしてデビューし、ジャージ素材を取り入れたドレスを発表し話題となる。1921年5月5日に、香水「No.5」を発売。シャネルの「古い価値観にとらわれない女性像」をボリシーとした数々のデザイン。ツイード素材のスーツや、働く女性のためのジャージ素材のスーツなど、これまでのファッションの歴史を次々と刷新し、世界一流のブランドへと成長した。1982年から、カール・ラガーフェルドがデザイナーに就任。シャネルのスタイルを守りながら、時代の空気を取り入れた新しいシャネルを提案し30年以上に渡りシャネルを牽引してきた。2019年カール・ラガーフェルドが亡くなった後は、彼の右腕として長年働いてきたヴィルジニー・ヴィアールが就任した。
主なアイテム
■バッグ
1929年初の女性用ショルダーバッグを発売。
女性用のバッグはハンドバッグやクラッチバッグが主流だった当時、両手をふさがれる事に不便を感じ、ショルダーストラップ付きのハンドバッグを制作します。その後、第二次世界大戦が始まり一時事業を閉鎖。終戦後、新たな時代に即したショルダーバッグをデザインし直し、1955年に再度発売します。
新たに発表されたバッグは、社会で活躍する女性たちの必需品となり現在まで世界中の女性に愛されるバッグとなりました。
ダイヤ柄にキルティング加工されたバッグは「マトラッセ」と呼ばれ、美しいデザインを作り上げています。
シリーズ一覧 → コチラ
■香水
1921年5月5日シャネル初の香水「No.5」発売。
No,5という名前は試作番号からつけられたと言われているが、もともと5という数字に運命的なものを感じていたシャネルは第一号の香水の名前を「No.5」としたと言われている。
マリリン・モンローが寝る時に何を着るか、問われた際に「シャネルの5番を
数滴」と答えたエピソードはあまりに有名で、世界中の女性を虜にしました。
その後、No,19・ココ・マドモアゼル・チャンス・アリュールなど、展開を広げ現在も女性の憧れの香水となっています。
。
■時計
1987年、初の腕時計「プルミエール」発売。
パリのヴァンドーム広場からインスパイアされたという八角形の文字盤が特徴最初、または一番を意味する「プルミエール」は今もなお人気のモデル。
2000年「J12」を発売。セラミックを使った斬新なデザインが話題を呼ぶ。
その艶やかな質感と、アレルギー体質の方にも安心して着けられる為爆発的な人気となる。シャネルの時計は、一目見て「シャネル」と分かる独特のデザイン。J12シリーズは、男性・女性ともに人気のモデル。
■ジュエリー
コスチュームジュエリー(1924年)
当時装身具としては高価なジュエリーしか存在せず富や権力の象徴でした。 富を見せつけるような付け方を嫌ったココは、本物の宝石ではなく、金メッ キ等を使ったコスチュームジュエリーを発表します。その後、マリリン・モ ンローやジャクリーンケネディ等、上流階級の女性が好んで着けた事で地位
を確立。
ファインジュエリー(1932年)
本物のダイヤモンドを使用したファインジュエリーコレクションを発表。
「何カラットの宝石を身に着けるかが問題ではなく、大切なのはいかに洋服
にマッチしたジュエリーをつけるかという事」(ココ・シャネル)
■リトルブラックドレス
シャネル創業当時は第一次世界大戦が勃発していた時代。女性が男性の代わりに労働に従事しなければいけない時代。そこで、男性用の下着の素材に使われていたジャージ素材に目を付け新しいファッションスタイルを生み出します。その柔らかく軽い機能的な洋服は、多くの支持を受け解放された自由な女性像の象徴となります。
また、喪服や使用人の服の色とされていた「黒」でドレスを仕上げる等、当時の概念を全く翻すドレスを制作します。
「シンプルな黒いドレスは女性を一番美しく見せる」ココ・シャネルの言葉にあるように、ブラックのドレスは「リトルブラックドレス」と呼ばれ、大人の
女性の定番となりました。
■コスメ
1924年メークアップコレクションを発売。
「メイクに光を」というコンセプトのもと様々なアイテムを展開。
古典的な美しさではなく時代に求められる美しさ、生き生きと輝く生命力に
あふれた肌を目指し、次々と新たな製品を送り出しました。
自立した強い女性を意識していたシャネルは、多くの女性から支持を受け、
常に新しい世界を切り開いてきました。