PATEK PHILIPPEの創業
1839年創業スイスの高級時計メーカー。ポーランド人のアントニ・パテックと、フランチシェック・チャペックに
により設立された。ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲとともに世界三大時計と言われている。
その中でも、パテック・フィリップは飛び抜けた存在で、世界一の時計メーカーとされている。
どんなに古い時計でも、自社で修理する「永久修理」を宣伝している為、パテック・フィリップの時計は一生ものと呼ばれる。ただ、製造終了した部品については、その都度、製造可能な代替部品を製造するため、時計本体より修理代金が上回る事もある。
また、パテック・フィリップはオークションで自社の古い時計を高値で落札する事で、「パテック・フィリップの中古市場価値を保たせる」というビジネス戦略をとっている。その効果も相まって、パテック・フィリップの時計は一生ものというイメージが定着した。
1851年英国ヴィクトリア女王がブローチ型海中時計を購入した事で、パテック・フィリップの名前が大きく認知された。その他、アインシュタイン、トルストイ、ウォルト・ディズニーなど多くの著名人に愛用される。
1933年世界一複雑な懐中時計「グレーブス・ウォッチ」を制作。これが後に1999年のサザビーズオークションで
1100万ドル(約11億7千万円)さらに、2014年で時計史上最高額の2320万スイスフラン(約25億円)で落札される。世界最高峰の時計製造技術により、世界一の時計ブランドを構築している。
主なアイテム
■ノーチラス
1976年誕生のパテック・フィリップ初のスポーツモデル。名前の通り潜水艦「ノーチラス号」の舷窓をモチ
ーフに作られました。オーデマ・ピゲのロイヤルオーク等を作り出した天才時計デザイナージェラルド・ジェ
ンダによって生み出された。スポーツウォッチには珍しい薄型ケースが特徴。薄型でありながら高い防水機能
を誇る。
■カラトラバ
1932年に他場したドレスウォッチ。世界の丸型時計の規範と呼ばれるカラトラバは、非常にシンプルなデザイ
ンにこだわり、その高い視認性で性格な時刻をを表示させる所が魅力です。
発売当時は、世界恐慌の真っただ中で、「ブランドの伝統と卓越性を維持しつつ、ファン層を広げる」事を目
的に誕生したカラトラバだが、「正確な時刻知る」という当時の時代背景にピッタリとマッチし大ヒットする
カラトラバの名前は、パテック・フィリップの伝統的なエンブレムである「カラトラバ十字」からきている。
■アクアノート
1997年に誕生した、スポーツライン第二弾。カラトラバとノーチラスの中間のようなデザイン。エレガンス
・スポーツウォッチというコンセプトで作られたアクアノートは、薄型ケースで120mという高い防水性と、
暗闇でも視認性を高める夜光アラビアインデックスを装備した高いスペックが人気です。
■ゴンドーロ
1993年に誕生。アールデコを再現したデザインが特徴。ゴンドーロとは、ブラジルの有名なパテック・フィリ
ップ正規代理店「ゴンドーロ&ラブリオ」からきています。ゴンドーロは、同シリーズでありながらケースの
デザインが、レクタンギュラー・クッション型・トノー型など、バリエーションが豊富なのが特徴です。
それに加え、美しい針やギョーシェ彫、歪みのない美しいケースなど、パテックの高い外装技術が埋め込まれ
た逸品です。
■ゴールデンエリプス
エリプスとは、楕円形のフォルムを意味します。ゴールデンはゴールド製という意味。
英エリザベス二世がオーダーしたモデルをオリジナルに1968年から正式に販売スタート。ケースサイズは、
黄金比(神聖なる比率)と呼ばれ、パテック・フィリップの高度な技術が生んだデザインです。
■アニュアルカレンダー
アニュアルカレンダーは、年次カレンダーの事です。ほとんどの時計は、31日表示の為、31日が無い月に
関しては手動で修正が必要ですが、アニュアルカレンダーは1年間の日付を機構に組み込み自動的に修正して
くれます(2月の末尾だけは手動で修正)これは、複雑機構の中でも更に高度な技術を必要とするため、製造
できるメーカーは限られます。中でもパテック・フィリップの製品は最高クラスと評され、世界一の時計メー
カーの称号を確立しています。